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行動できない理由の構造【4】

なぜ「努力」と「継続」が、行動を壊してしまうのか

これまでの話で、
行動できない理由が
怠けや意思の問題ではないことは、
ある程度見えてきたと思います。

それでも、多くの人は
最後にここへ戻ってきます。

「それでも努力しなければ」
「継続できないのが悪い」
「頑張るしかない」

この考え方が、
さらに状況を悪化させることがあります。

まず前提として、
努力や継続そのものが悪いわけではありません。

問題になるのは、
すでに強いブレーキがかかっている状態で、
努力や継続を正解として押し込むことです。

行動しようとすると苦しくなる人は、
これまで何度も無理をしています。

怖さや重さを感じながらも、
「やるべきだから」と動いてきた。
止まりたくても、
「逃げてはいけない」と続けてきた。

このとき脳は、
こう学習します。

「行動=苦痛を我慢するもの」

努力や継続を重ねるほど、
この学習は強化されます。

・頑張るほどつらい
・続けるほど消耗する
・動くほど自分を削っている感覚が増える

それでも止まらない。

なぜなら、
努力や継続は「正しいこと」だからです。

ここで起きているのは、
行動の失敗ではありません。

行動と苦痛が、セットで固定されている状態です。

この状態で
「もっと頑張ろう」
「今度こそ続けよう」
と考えると、どうなるか。

行動しようとした瞬間から、
体が強く拒否します。

この拒否反応を、
多くの人は誤解します。

「甘えている」
「根性が足りない」
「自分はダメだ」

しかし実際には、
これ以上傷つかないように止めている反応です。

さらに問題なのは、
努力や継続が評価と結びついている場合です。

続けられた自分は正しい

続かなかった自分はダメ

頑張れる人が価値がある

この構図があると、
行動できないこと自体が
自己否定に直結します。

結果、
行動=危険
という学習が、さらに強まります。

ここで一度、はっきり言います。

努力や継続で行動が壊れている人に、
「もっと頑張れ」は機能しません。

むしろ、
回復を遠ざけます。

この段階で必要なのは、
努力量を増やすことではありません。

まず、
行動と苦痛を結びつけている前提を
疑うことです。

なぜ、そこまで我慢しないといけなかったのか

なぜ、止まることが許されなかったのか

誰の基準で「正しさ」を決めていたのか

ここを見直さない限り、
行動は回復しません。

整理します。

努力や継続は、それ自体が悪いわけではない

ただし、ブレーキがかかった状態では逆効果になる

頑張るほど「行動=苦痛」が固定されることがある

この構造を知らずに努力すると、
「なぜか前より動けなくなる」という状態に陥ります。

このシリーズでは、
努力を否定したいわけではありません。

努力が機能する条件と、
機能しない条件を分けて扱っているだけです。

次回は、
「自己管理ができない人ほど、なぜ真面目なのか」
このテーマを扱います。

行動できない人の自己評価が、
どれだけ歪められてきたか。
そこをはっきりさせます。

河野牧人

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