Brand Story

河野牧人という人間

僕は幼い頃から、いわゆる「普通」というものと無縁でした。
重度の ※トゥレット症候群 を発症し、
勝手に声が出たり身体が動いてしまう自分を、 
誰にも理解されないまま育ちました。 

教室ではからかわれ、家では暴力が飛んできて、
真夜中、父親に見知らぬ森へ捨てられたこともあります。

泣いても助けは来ない。 
怖くても黙るしかない。 

「普通に生きる」という選択肢は、最初からありませんでした。

生きる目的なんて持てる状態ではなく、今日をどう生き延びるかだけを考える毎日でした。

トゥレット症(チック症)は、
自分の意思とは関係なく、身体が動いたり声が出てしまう神経発達症です。

まばたきが止まらない
身体が勝手に動く
「んっ」「あっ」などの声が出てしまう
身体がピクッと跳ねる 

こうした動きや声は、本人の努力では止められません。
ふざけているわけでも、気の持ちようでもありません。
医学的にも難病指定されており、大人になっても続く人がいます。(僕もそのひとりです)
症状そのもの以上につらいのは、理解されず、責められ、居場所がなくなることです。

僕のトゥレット症候群がはじめて発症した瞬間は今でも鮮明に覚えてます。

小4のテスト中、突然、自分の口から勝手に
「んっ」と声が漏れた。
教室が一瞬で凍りつきました。
中学ではいじめ、自殺未遂、
高校では対人恐怖症 → 摂食障害 → 拒食で45kg → 成人後は100kg近くに。
大人になってもチック症状は続き、うつで引きこもる日々、もう終わったと本気で思いました。
それでも生きてしまった理由は、特別なものではありません。
ただ、その時その時を必死に耐えてきただけです。

当時17歳で45kgの僕

成人後100kg近くの僕

トゥレット症には、発作の前に「前駆衝動」というムズムズした違和感があります。
当時の僕はこのムズムズが何なのか理解できず、ただ恐怖に飲まれていました。
でもある日、ふと気づいたんです。
「このムズムズ、毎回チックの直前に必ずある?」
そこから僕は、自分の身体の内側を徹底的に観察するようになりました。
これは研究ではなく、生き残るための本気の内観でした。

・呼吸を変える
・姿勢を変える
・力の入り方を変える
・心の状態と連動するか確認する
・前駆衝動の位置や質を細かく追う

1日に何十回、何百回も繰り返し、
前駆衝動を追い続けた結果──ある日、はっきり思った。
「チックは、身体が勝手に暴走していたんじゃなくて、衝動に従っていただけだった。」

人生を変えるほどの衝撃でした。
これまで沢山出会ってきた医師も、誰も教えてくれなかったことです。
僕は壊れているのではなく、仕組みを知らなかっただけだった。

チックの前駆衝動の観察を続けるうちに、
「この衝動を別の動きで処理できるのでは?」と考えるようになりました。
そこで僕は、目立たない小さな動きに前駆衝動を置き換える訓練を始めました。

最初は全くうまくいかない。 
症状が悪化する日もあった。 
それでも諦めず、毎日続けました。

そしてついに──
小さな代替動作を入れるだけで、本来のチックが出なかった。
この瞬間、震えました。
制御できず暴走する身体ではなくコントロールできる身体に変わり始めていたんです。

代替動作に慣れてくると、
僕の内側への感覚は研ぎ澄まされ、さらに鋭くなっていきました。
前駆衝動よりもっと前──
「チックが生まれはじめる直前の違和感」に気づけるようになった。

・呼吸の浅さ
・胸のざわつき
・肩・首に走る細かい緊張
・思考のリズムが変わる瞬間
・ほんの少しのイヤな予感のような感覚
・環境の些細な変化による体感覚

それらをひとつひとつ観察し続けた結果、僕はある状態に辿り着きました。

「チックが出ない身体のリラックス状態」
呼吸、姿勢、意識、身体の重心、それらがあるバランスを保ったとき、前駆衝動がそもそも生まれない。
つまり僕は、チックが出ないモードを自分で再現できるようになった。
30代前半にして、ついに人生の突破口が開けたのです。
この経験が、僕の人生・専門性・哲学のすべての土台になっています。 

この身体内観のプロセスから僕は、 
脳神経科学・行動科学・無意識に興味を持ち、徹底的に学びました。
そして辿り着いた結論はたったひとつ。 

「人は意志では変われない。内側の構造が変わったときにだけ、人は自然に動き出す。」

トゥレット症を通して、僕は自分の身体で行動変容の本質を体験してきた。
だから僕は、誰かに「頑張れ」と言うことはしません。 
まず必要なのは構造を理解し、構造をつくることだからです。  

僕の人生は、挑戦しては折れ、 
また進んでは止まり、を繰り返してきました。

・頑張りたいのに頑張れない。
・やる気があっても動けない。
・本音がわからない。
・方向が決められない。

あのどうしようもない苦しさを、僕は誰より知っています。
だから分かるんです。

「人はひとりでは前に進めない瞬間がある。」

そしてその瞬間、
隣に逃げない人間がひとりいるだけで、
人生は本当に動き始める。

僕はその人間でいたい。
それが、僕が生きている理由です。

世の中の多くのサービスは、
アドバイスを渡して終わり、
宿題を出して終わり、
方向性だけ伝えて「じゃあ頑張って」で終わりです。
でも僕は、それができない。

なぜなら、
僕自身が途中のプロセスで挫折する痛みを何度も経験してきたから。 

・動き始める
・迷う
・自信を失う
・止まる
・そこからどう戻るか

この一番しんどい部分に、
最後まで付き合ってくれる人が必要なんです。
だから僕は「ゴールに辿り着くまで降りない」という覚悟でGoal Partnerをつくりました。

「自分で決めたゴールに、自分の力で進める自由を取り戻す。」
これはキャッチコピーではありません。

僕が何度も奪われ、そして自分の人生で取り返してきたテーマです。

人は変われます。
人生は動きます。

僕は自分の身体と人生で証明してきました。

迷っていても大丈夫です。
言葉にならない日があっても大丈夫です。
立ち止まってもいい。
そこから一緒に始めればいい。

僕は逃げません。 
否定しません。 
見捨てません。 

あなたが進みたい未来へ、責任を持って付き合います。

そして────
ゴールに辿り着いたら、ちゃんと僕のサービスは卒業してください。笑
そこから先は、たまに飲みに行く仲間にでもなれたら、僕は嬉しいです。
あなたが自分の足で進める人になるまで、僕は本気で寄り添います。

一緒にやりましょう。
人生は、まだまだ続きがあります。

行動変容スペシャリスト
河野 牧人